
03/03/11
この前あった不思議な出来事です。
その日は1人で残業をし、結局会社を後にしたのは深夜2時くらいでした。期日が迫っていたので、ここ10日ほど毎日こんな感じでした。
ようやく一段落したので会社の戸締りをし、車に乗り込み、ギアをRに入れて道までバックし、ギアをDに入れそのまま坂道を下っていきました。
そこはかなり急勾配な坂道で距離は800mほどあります。田舎なので道には街灯もなく真っ暗。もちろんそんな時間なので、対向車も来ませんでした。
ちなみに家は真っ暗な山道を3キロほど走り、市街地を少し走ったところにあります。
音楽を聴きながら70キロほどで走っていると、あることに気付きました。ハンドルがロックされていてまったく動かない。それに気付いた瞬間、あわててブレーキを踏みましたがそれも全くききません。
焦ってどうしようかとパニック状態になりましたが、とにかく車を止めなければと思い、エンジンブレーキを使おうとギアをセカンドに入れ、速度を落とし、サイドブレーキを引いて100mほど進み、ようやく平坦な道で止まりました。
会社からはちょうど1キロくらい走った所だったと思います。
何が起こったのか冷静に判断するまで時間がかかりましたが、ようやく事態を把握し、まずエンジンがかかるかどうか確かめました。しかし何度やってもかかりません。
ボンネットのカバーを上げて、確認してみたけど、素人なのでどこが悪いのかも分からず、結局JAFを呼ぶしかないかな、と思い携帯電話を取り出しましたが、山に囲まれているため圏外になっていました。
まわりは民家もないところなので会社まで歩いて戻り、そこで電話をかけるしかないと判断し、車に鍵をかけ会社まで歩いて戻りました。
街灯もひと気も全くないところなので、かなり怖かったのですが、なんとか15分ほどで会社まで戻ることができました。
さっそく鍵をさして会社に入り、電気をつけてJAFに連絡しました。向こうには
「会社から1キロ下った道にセダンが停まってます。足がないのでとにかく会社まで来てください」
と伝えました。
1時間後、ようやくJAFのトラックが会社に到着しました。会社の戸締りをして、トラックに駆け寄って、ロードサービスの人に話しかけました。するとその人は不思議そうな顔をして
「ここに来る途中、確認したけどさ、おにーさんが言っていた車なんて停まってなかったよ…」
と言いました。
「え?なんで?何を言ってるの?」
と思いました。
あの車は10年前くらいの中古車だし、通勤用なので貴重品なんて積んでなかったから誰も盗ることはないだろうと思っていたからです。それに山道で人の少ないところなので尚更です。
とにかく現場に行って確認するしかないと思い、その人と一緒に坂道を1キロ下りました。
50メートルくらい手前まで来て目を凝らすように前を見ていましたが、自分が停めていたところに車はありません。現場についてもあちこち見回りましたが、結局発見できず、仕方なくJAFの人に家まで送ってもらいました。
家に帰っても、あたまがぼんやりしていたのと、疲れがたまっていたのもあって、そのままソファーで倒れこむように寝てしまいました。
4時間くらい寝ていたのでしょうか、母が起こしてくれました。朝食を食べながら、昨夜の出来事を母に話すと
「あんた、何言ってるの?昨日は車を車検に出すから、私が会社まで送って行ったじゃない。寝ぼけてるの?」
と言いました。
ガレージを見てみると、車検から帰ってきた僕の車がありました。エンジンもかかるし、ハンドルもブレーキもきちんとききました。
疲れていたのかもしれませんが、確かにあの時、会社から車であの坂道を下りました。今でもあの出来事はなんだったのだろう?とずっと不思議に思います。
コメント
コメント一覧
何の疑いも持たないことで本来ありもしない現実が構築されたというわけさ。
ギア入れる話とかいるか!?
嘘言ってる感じしないし
※2この考え方も面白いね
激務の時は「おかん代行運転」で
Robots in Disguise♪
たまには外に出ろよww
1.会社から車で出て会社に戻るところまで
2.会社から車で出てJAFを呼んで家に戻り寝るところまで
3.操作が効かなくなった車を何とか止めたところから
4.会社で仕事をしてるところから
1かどうかはJAFに聞いてみれば分かる
2ならタクシーを呼んだか母親に迎えに来てもらっているはず
車検に出したという記憶があるのかという点も要確認
3なら主人公は事故って病院のベッドで寝ている(昏睡状態かも)あるいは死んでる
4主人公はそもそもニートで会社で働いてなどいなかった
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