15/08/06
この四月の第三土曜日のことなんだが、自分は中学校に勤めていて、その日は部活動の指導があって学校に出ていた。
その後、午後から職員室で仕事をしてた。そのときはもう二人男の同僚が来てた。
そしたら急に職員室のドアがガラガラって開いて、3月までその学校にいて転任した先生が「どうも」と言いながら入ってきた。
でも、その先生は春休み中に自分の子供を連れて山スキーに行って、立木に頭をぶつけ、おそらくその影響で一時間ほど後に尾根から転落して亡くなってるんだ。
葬式は内輪でやったので呼ばれなかったけど、自分は家にお線香をあげに行ってるんだ。
こっちも「どうも」と言い返したら、その先生は、
「山滑りに行くのはいいよな。また行きたいな」
と言い、職員室の後ろに置いてある来客用のソファに背中から滑りこむような格好をして、反対側から立ち上がり、「じゃ」と言って出て行ったんだ。
そのとき職員室にいた三人はしばらく沈黙し、ややあって自分が、
「今の死んだ人だよな。」
って言った。
「あーそうだよな。」
「すごいはっきりしてたな。生きてるときと変わらなかった。」
こんな会話になったんだ。
ここで思ったことは、急だったせいもあってか、まったく怖く感じなかったこと。これは明るい日中で他にも人がいたこともあるかもしれない。
ただ、「この人死んでるのにな」という違和感は強く感じた。
もう一つは、その人はまじめな勤務態度だったので、休日であってもソファに滑りこむなんてことは生前は絶対にしなかった。それが子供みたいな行動をしたのも変に思った。
とにかくこのことがあって、その場にいた三人幽霊を信じるようになったんだ。
コメント
コメント一覧
この状況がわからん
なんか頭打ちそう。
自分もうまく想像できない
どうなってる感じ?誰かやってみて
今やってる。どう?こういう感じ。わかる?
好きな事して死んだのなら本望だったのかな
生前と違う行動(幼稚な)をしている所から、低級霊とか動物霊とか何かそんな低俗なのが
なりすまして からかわれたんじゃないかと思う
よく如何にも幽霊とかじゃなく、普通の生きてる人にしか見えなかったから余計驚いたわ。
これはガチだと思う
自分のいるところに予定より早く来てしまった元飼い主の意を汲んで
替わりにちょこっとあいさつしに出てきたのでは。
その人と面識のない人がその場にいたら、(その人には)見えていなかった筈だよ。
『山滑りはいいよなあ また行きたい』←なんか可愛い
スキーで斜面を上ることはあるけどスキーのことを山登りとは言わんでしょう
>子供みたいな行動をしたのも変に思った。
ほら生前立木に頭をぶつけたから…
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