05/12/01
これは、一番人に話すのに気が引けて、一度しか話したことのない話。
寝ていると、明け方金縛りに。
よくあるので、気にせずに眠ろうとしたが、低いお経の声が聞こえる。それがうるさくてうるさくて眠れない。
必死に金縛りを解こうと、指先に神経を集中させる。指を動かし腕を振り、金縛りを解く。
お経もやみ、台所の母の声やテレビの音が聞こえてきた。
私はほっとして、壁に向く方へ寝返りをうとうとしたのだ。が、ぎょっとして再び固まってしまうことになる。
壁から何かが出てくる。
まるい、肌色の、つやつやしたもの。
下に突起。
がりがりの腕も2本でてきた。