10/02/13
今から、10年以上前の話し
俺の家は長屋で、隣に40才位のおっさんが、独りで住んでいた。
小学校が夏休みに入ったころ、家の周りに、ひどい悪臭がするようになった。おっさんが亡くなって、腐り、蛆だらけで発見された。
それから、すぐに、おっさんの幽霊がでるとか、見たとか、噂が立つようになった。おれの親なんかは、一笑に付していたが、俺は半信半疑だった。
そんな、ある晩、俺は寝ていたので夜中だったのだが、表でギャーッと悲鳴が聞こえた。その声に、最初に反応して、窓を開けたのは、俺の斜め向かいの家、つまり。おっさんの向かいの家だった訳だが、開けて見たおばさんも、顔面蒼白で悲鳴をあげた。