43:既にその名前は使われています:2009/04/07(火) 18:48:20 ID:LOaWN5/Q
京都山岳会登山隊の白水ミツ子隊員が、第一キャンプからベースキャンブへ下山中、
ボゴダ氷河のヒドン・クレバスに転落、死亡したのは、一九八一年六月十日のことであった。
もちろん、この日、死亡がはっきりと確認されたわけではなく、
救出が困難なままに、氷河の中に見捨てざるを得なかったのである。
白水隊員は救出の断念を自ら望んだが、暗黒の氷の割れ目の中で、
一条の生の光に望みを託しながら最後まで死とたたかっていたとすれば、
その死亡日付はあるいは半日か一日、変更されることとなるわけである。