874本当にあった怖い名無しsage2005/10/06(木)15:20:36ID:RWYnVDENO
高校の頃の話。
実家から学校までは自転車で2、30分かかった。バス等の交通手段もあったが、あまり親に負担をかけたくなかったから、余程の理由が無い限り自転車で通学してた。
田舎なので学校までのルートは東西に流れる川を挟んで、南北二つのルートに絞られていた。一つは川の北側、国道(県道?)を通るルート。夜でも交通量は多く、一部を除いて民家や店が途切れる事もない。
もう一方は川の南側、国道とは反対に民家が密集している箇所が一部だけで、あとは田園と、鬱蒼とした森の中を抜ける山に面したルートだった。夜になると歩いてる人や自転車の人など皆無で、車一台とすれ違っても珍しい、と思うレベルの交通量。
街灯一つなく余りに暗いので幽霊が出るだの何だの言うヤツもいた。だから皆恐がって、陽が落ちてからそこを通る学生はいなかった。
でも俺は幼い頃からその森を親父とサイクリングしていて慣れていたし、森の中をライトを消して月明かりだけを頼りに、川の音を聞きながらのんびり帰るのが好きだった。