九州にあるH港って港に(名前とか伏せた方がいいのかな)、中学のときの美術の授業のスケッチで行った。
友達と自分は二人で、たまたま泊まっていた船の絵を描いていた。
ふと目の前の海を見たときに、不自然に海の色が黒いところがあった。
「あれ何?」
自分が友達に話し掛けると、友達は突然立ち上がってそこに石を投げつけた。
黒い所はゆっくりとこちらに近づいてきた。意外にでかかった。
「鮫?鮫っぽいね」
そのときは自分も友人も、なんで鮫がいるんだろう、くらいにしか思ってなかった。
しかし黒い所がこちらに近づくにつれ、段々恐くなってきた。
そのときは単純に、鮫に殺されることの恐怖しかなかった。
自分達は、とりあえず先生を呼んだ方がいいかと思い、立ち上がった。