俺が大学生生だった10年くらい前の話なんだけど、
自称霊感の強い後輩Aと、古いリサイクルショップへ行ったときの話。
リサイクルショップと言っても、築30年は軽く経ってそうなボロボロの外観の骨董品屋と言ったイメージだ。
店の上の看板には『貴金属・骨董品・電化製品・オーディオ』と手書きで書かれており、
おそらく骨董品屋からなんでも屋になったんだろう。
もともとAの電子レンジを買うために出掛けてたので、ちょっとのぞいてみようと俺は店に入った。
俺は霊感のなんて全く信じていなくて、
Aの自称霊能力者も、合コンで目立つための技みたいなもんなんだろうと内心バカにしていたが、
そんな俺でも店の中に入った瞬間、違和感というか、なんか嫌な予感がした。
あの感覚はあのとき初めて味わったものでうまく言葉で言い表せない。