10/04/24
これは俺がちょっとした病気で1カ月ほど入院してた時の話だ。
当然のことながら、命にかかわる病でもないし政治家の先生でもない俺は
個室ではなく大部屋で1カ月を過ごすことになった。
すると、自然と同じ病室の人と仲良くなったりするものである。
俺は隣のベッドの69歳の老人とよくおしゃべりをするようになった。
老人の名前を「渡邊」とする。
ある日、渡邊さんが着替えてると、俺は渡邊さんの体に傷のようなものがあることに気付いた。
「その傷はどうしたんですか?」
と尋ねると、渡邊さんは昔話を始めた。