
会社の先輩から聞いた話なんだけど。
地下鉄サリン事件後、オウム真理教の施設に家宅捜索が入ったニュースを見て、先輩が仲間たちと肝試しでその村に行ったんだって。
でも当然警察がいて、近くに行くことは出来なかった。
仲間たちと、「拍子抜けだね」なんて話をしながら暗い道を車で走っていたら、遠くに明かりが見えたらしい。走っていた場所が山道だったから、こんな所に明かりがあるのはおかしい。
それこそオバケがいるかもしれない、って軽い気持ちで車から降りてその明かりの所に向かったら突然、茂みから白い服を着た男の人が、小さいオノをもって先輩たちの方に走ってきた。