15/08/03
十数年前の話。
当時、大学生3年だった俺、キヨシ、後輩ヨシオは相変わらず下らない話で盛り上がってた。
キヨは最近、自称霊感が強いという彼女ができたらしい。奴はクールで強引でモテた。頻繁に彼女は変わっていたが。
兎に角、その彼女曰く、国道沿いにちょこんとある山の中腹には、
『パンプキンタワー』なる廃屋があり、兎に角『ヤバい』らしい、という話だ。
ヤクザの取引場所になってる、自殺者の霊が出る…等々。
盛り上がった俺らは嫌がる彼女を呼び出してもらいその日の22時懐中電灯片手に急遽出発した。
山はバイパスで車がバンバン走っており、
「らしい」雰囲気は皆無だった。