
小学2年の時、転校生の男の子がやってきた。
みんな、まだランドセルはピカピカで厚さも15センチくらいの頃だけど、その子のランドセルは厚さが5センチくらいしかない上、色もハゲハゲで革が擦り切れているようなすごいしろものだった。
その子はひと言も口をきかず、体格も小さかった。
1週間くらいして朝のホームルームに担任がなかなかやってこないのでザワザワしていると、血相をかえた担任が教室に走りこんできてその子を抱きかかえると、教室のテレビの下にある台の中に隠して
「じっとしていなさい!」
と言い、私たちには