07/12/24
山男な親父から聞いた話。
俺がまだ生まれてなかった頃、親父は山仲間2人と秋山登山を楽しんでいた。
連休で天気も良好、のんびりと『山男の歌』とか歌いながら順調に登ったらしい。だけど、昼も過ぎたあたりから急にガスってきた。
そのまま、あっという間に雨が降ってきたのだ。
まあ自称ベテランの親父たちはガスった辺りからヤッケを着てたので問題は無かったのだが、そのままのペースで歩けばあと二時間程で宿泊予定の山小屋に着くという時に、仲間の一人(仮に樋口さんとする)が
「…さみぃ」
とつぶやき、うずくまってしまった。